2025年3月9日。
明日香村は晴天なり。
ハーフマラソン大会をするには、うってつけの天候であった。
私はハーフマラソン大会に巻き込まれないように、飛鳥駅から高松塚へ、そして甘樫丘を抜けて、飛鳥川にたどりついた。
すると、モズに遭遇。
ココに来ると、だいたいモズが顔を出してくれるのだ。
きっと飛鳥川を縄張りにしているモズ将軍なのだろう。
が、
この日は2羽いたのである。
最初は1羽だけだったのだけれど、私が写真を撮るべく、機敏でかつスマートに、そしてなによりエレガントにカメラを向けると…。
もう1羽のモズが、手すり上段でたたずんでいたモズに突っ込んできたのである。
たたずんでいたモズは、寸前にスルリとかわして下段の手すりに避難するのであった。
その写真が1枚目の写真である。
では改めてもう一度最初の写真を…。
この写真だけ見てると、なんだか仲良しに見えなくもないが、上のモズが下のモズに突っかかって来た直後の写真である。
よくよく見ると、上のモズは目がギラギラしている風に見えるし、下のモズはなんだかおっかなビックリという風で、オドオドとした目をしているように見えるのだ。
オスとメスなのだろうか?
求婚してる?
それとも縄張り争い?
正直なところ、私には判別できないのだ。
でも写真から感じられる雰囲気というか空気感だと、オスとメスのように思えて、上のモズがオスであり、下のモズがメスのような気がしないでもない。
知らんけど。
私はこのモズの動きが気になっていたので、ずっとずっとカメラを向けたまま、連続でシャッターを押しまくる。動きがあってからシャッターを押しても遅いので、とりあえず動きがある前からシャッターを押し続けるのである。
すると動きがあった!
上のモズがまたしても突っ込んでいく!
下のモズもそのことには気が付いているようだ!
もしこの行動が、上のモズの求婚であるならば。
「好きだぁーっ!」とか叫びながら突っ込んでそうなのだ。
下のモズは冷静である。
身を低くして、上のモズの猛攻をかわす体制に入っている。
そして猛攻は失敗に終わるのであった。
すぐさま追いかけていったけれどもね。
押しが強いのだ。
私など、フラれたらすぐにしょんぼりして落ち込むのに…ま、現在、相手がいないどころか女っ気がまったくないのだが。
というわけで、
晴天の下、飛鳥川での春の出来事でありました。
我が恋の春はいつくるのだろう…もう来ないのか…っ。
ああ、
50過ぎの独身で、待つのは孤独死のみ…、泣いていいですか(笑)
おわり