
2026年3月1日。大阪城公園内にて。
大阪城梅林では、ジョウビタキどころか、メジロ、シジュウカラ、そしてモズの姿をほぼほぼ見かけなかった。
どうやら野鳥たちとのタイミングが合ってないようだ。
梅の香りが漂う中で、綺麗に咲いた花を堪能した私は、引き上げることにしたのであった。
梅林を出て、森口駅へ向かって坂道をあがる。
その足取りは、とても悲しげで寂しげで…。
哀愁が漂っていたという話は、どこからも聞こえてこなかった。
そりゃそうである。
誰もおっさんになど眼中にないのだから。
私と入れ替わるかのように、団体客が前方からズラズラと不規則に並んで歩いてくる。
それはもう次から次という感じであった。
ちょうど梅の見ごろということもあってか。大阪城に観光に来たついでに、梅を愛でようということなのかもしれない。知らんけど。
そんな団体客の行列を世を目に、私は野鳥が飛んでいるのを確認。
山茶花のさく茂みに飛んでったようなので、そろ~りそろりと近寄ってみると…。

メジロだった。
メジロは単独ではなく、群れでやってきているようだった。
メジロと山茶花の組み合わせ。
これは前回の服部緑地公園でも出会えた光景である。
またか…。
というそんな気持ちにはならずに、ありがたやぁ~これでやっと野鳥撮影が出来るぅと感謝する52歳独身男性であった。
パシャパシャと撮っていると、スーーっと前を横切る野鳥の姿が!
なんだろうなぁ?
メジロかなぁ?
と思いつつ。
飛んで行った方へGO!
近づきつつ飛んで行ってとまったであろう箇所を凝視。
老眼になり。手前のモノはハッキリ見えなくなったものの。まだまだ遠くはシッカリクッキリバッチリに見えているので、ちょっとした動きも見逃さないのだ。
あ!

あれは!
ジョウビタキの雄ではないかぁ!
この時のココロの高ぶりは、想像するにジャンボ宝くじで5万円当たったぐらいのものであったろう。ちなみに私は5万円すら当たったことがない。毎回夢を買うだけで、ただただ散財しているだけである。泣いていいですか。
とにかくである。
私はこの貴重なひと時を逃すまいと、しばらくジョウビタキの雄を眺めることにした。
時にはちょっとづつ距離を縮めて撮ってみたり。

おお!
まさしくジョウビタキの雄なのだ。
この瞬間を待ちわびたぁ。
梅の花と撮れなかったのが、残念といえば残念だけど、もうその姿を撮れただけでもうれしい。否、もっとテンション高く、うれぴぃのである。
50歳を過ぎ。
ただただ仕事をこなして生きている日々。
荒んでいるとはいわないけれど。それは華々しい生活というにはほど遠い。
買い物にいっても。
いつまで米は高いねんとやり切れない気持ち。
周りを見渡せば。
若くかわいい女もいない。むしろ私が一番若いという現状に憤る。
私が皆を見送った後。
ひとり残された私を、誰がみとってくれるのか?
そんなことを考えるようになった今日この頃。
そんな私に、ひとときのワクワクと喜びを与えてくれたこのジョウビタキ。

いい時間を過ごさせていただいた。
私が近づいては、しばらくして移動するジョウビタキ。
愛でつつちょっとづつ、そしてたまには大胆に近づいたりして。

写真を撮りまくる。
ジョウビタキのストレスにならないように…、と思いつつ。
ついつい近寄ってしまう大人げない私であるが、時にはジョウビタキの方が私の頭上の枝に飛んできてとどまり、えぇ~と私を驚かせてくれたジョウビタキ。
手を伸ばしジャンプすれば届く距離。
そんなトコにジョウビタキは来てくれたのだ。
まぁ、私のジャンプして届く距離感というのは、高校生時代の時以来更新されていないので、実際に今、この年齢でジャンプして届くかどうかは不明である。
届くか否かということ以前に、ジャンプできるのか?という疑問もなくはない(笑)
ジョウビタキとともに、梅林の方へ歩いていく人の列を眺めたりもした。

時間にしてどのくらいだったろう。
10分ほどこのジョウビタキとの距離感を維持しつつ過ごせた。

ありがとう。
そして、

さようなら。
いい時間を過ごし、いい写真が撮れたのだ。
「こんなにうれしいことはない」
私は感謝しつつ、ジョウビタキに別れを告げた。
そしてその後。
鶯やエナガに出会うも、写真にはおさめられず。
梅林にはいなかったメジロたちが、ちがう梅の木に来ているところに遭遇。

これで梅とメジロの写真を撮ることも最後となるのだろう。

今年も撮らせてくれてありがとう。

メジロにも感謝をしつつ。
この記事。
三部作を締めようと思う私であった。
でも、
来年はもっとチャンスをおくれよぉ~~。
おわり