東寺の五重塔
有料だからか、ここではゆったりとできたのだ。
ココへ来るのは始めてだったりする。
早々と金閣寺をぐるりと回ったので、このまま大阪へ帰るのももったいないなと思った私は、この日が21日であったことを思い出し、東寺で催しをやっているかもしれないので、ちょっと寄ってみようと目論む。
金閣寺を出て近くのバス停から京都駅行きのバスにご乗車し、京都水族館のバス停まで体をゆられ、そこからコツコツと歩いて東寺へ。
この時の私は、過去にちょこっと歩いて通り抜けした東本願寺を東寺だと思い込んでおり。京都駅から京都タワーのある道をまっすぐ歩けばすぐに着くと思っていた。
ので、
京都水族館の前を歩き南へ向かって歩いていると、新幹線が走っている下を通り抜けた時。私の頭の中の地図がおかしなことになっていた。
「アレ?なんで新幹線の下を?」
「京都駅はドコになる?」
「京都タワーからすぐやったようなはず…」
だが、
NAVITIMEによると、着実に東寺へ近づいていたのでそのまま歩くまっすぐ南方向へ。
そして、
東寺が近くになるにつれ。
ものすごくものすご~く人が増えて行った。
毎月21日は、弘法市という催し…行事…が行われている。
私はそのことをうっすらと知っていたので、今回どんなもんかいと軽い気持ちで東寺へ寄り道した次第である。
その結果。
人の波にもまれもまれてもうごっちゃごちゃとなる。
境内で露店がたくさん並んで、いろんなものが売られているのだけれど、その規模が思っていた以上であり。来ている人も想像以上の混雑…賑わいを見せていたのだ。
人の波が出来たとて、まぁ、ある程度、進行方向が決まっていて、ちょっとづつ進んでいけばまだよい。
でも皆さんお買い物中である。
気になるものがあれば足を止めるのは必然。
ということで、
おっとりとどうぞどうぞ精神では、それはもうなかなかぜんぜん前に進まない。人な流れを読み、ココロを鬼にしてグイグイズンズン歩いた。
そしてちょっとした空間があり。
そこが拝観受付であった。
ので、
拝観料を払い。講堂と金堂それから五重塔を観て行くことにした。
区切られたこの中は、とてもゆったりと過ごせる。
有料だからだろうか?
金堂前の池から
サギもここならゆっくり過ごせるだろう。
仏像を見て、人の混雑の影響で荒ぶるココロを落ち着かせ、後、また人の波へ。
大師堂などにも寄って行きたかったけれど、人が多くて思うように進まずあきらめることにした。次は21日ではない日に来ようと決意し、なんとかかんとか外へ出ることが出来たのであった。
弘法市恐るべし!
否、やっぱり京都は人が多すぎである。
にしても、いろんなものが売られていたのだ。
そこでしか買えないものがあったり、おのおの目当てがあって、沢山の人が買い物にきているのかもしれない。知らんけど。
そして、
京都駅へ向かうわけだけれど。
京都タワーが見えてすぐに着くと思っていた私。
思いのほか歩かされることになる。
ま、
ぜんぜん苦になる距離ではないけれど。
思っていた感じと違うので、常に頭の中が「?・?・?…」で、精神がつかれてしまったのだ。
駅に着き、改めて駅前にある地図を見て、私が東寺だと思っていたお寺が、東本願寺であったことを知る。
どちらも『東』だもの、間違ってもしかたがないことなのだ。
むしろ同じだと言って良いはずである。
って、そんなわけない。
でも、境内に講堂があって五重塔みたいなのがあって、ってな感じで似ていると言えば似てなくもない。
とりあえず。
土門拳の東寺という写真集を持っているのだが、実際に仏像を見ることが出来てよかったのだ。
私も東寺の写真集を出版する勢いで、撮影したかったけれど、ほとんど写真を撮ることができなかった。結果、気に入ったモノが撮れなかったのが心残り…。
再チャレンジせねば!
また、急遽、仕事が休みになりますように…。
おわり