ある日のこと。
普段なれば、職場で作業し始める時刻。
私は京都にいた。
仕事がないので、休んでくれとのことなので。
私は心おきなく休ませていただくことに。
こういう降って湧いたような休みを、いかに過ごすか考えてみた。
そうだ!
平日にしかできないことをしよう。
ということで京都に来たのだ。
京都のイメージは、いつ行っても人がワンサカワンサカいっぱいいるイメージ。
何をするにも並んで待つ。
京都に滞在したほとんどの時間。他人の後姿を見てることになってしまうのだ。なんてこったである。
だもんで、
自ずと京都へ行かなくなってしまっている。
しかし、
私にはひとつ。
京都へ行かねばならぬことがあるのだ。
それは、
金閣寺のお札を返しに行くということである。
良く良く調べてみれば。その昔、お寺が税金対策として、拝観料を支払うともらえるこのお札。
なんじゃそりゃという気持ちもある。
がしかし、
このお札を、柱の南向きで高いトコに貼っていた間。不幸のどん底を経験することなく、家内安全で開運招福であったことも事実。
古くなって剥がれたから、ハイご苦労さんと、ごみ箱に捨てる気持ちにはなれないのである。
ということで、5年ほど前に古いのを納め。もちろん拝観料を払って、中に入るのだから、また新しい半券代わりと言われても仕方がないが、ご利益もあるかもしんないお札をもらってきた。
で、
ある時に整理整頓していると、古いお札が出てきたのである。
んで、
またいつか返しに行かねばなるまいねとうっすらと思っていたのだ。
なので、
この降って湧いた休みの日に行かないでいつ行くのだということで、京都へ行ってきたのである。
おわり