かがやん写真館

撮ってきた写真に 言葉を添えて…。

秋をもとめて甘樫丘…その1

2023.11.23

国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区にて。

 

秋と野鳥と癒しをもとめて、行ってまいりました。

入り口からいきなりの秋、ありがとう。

生駒山へ向かう三日前。

この日も勤労感謝の日で休みだった私は、知らぬ間に通り過ぎようとする秋を目に、ココロに、魂に刻みこむべく、近頃スッカリお気に入りとなった飛鳥方面へ。

 

橿原神宮前駅からバスで甘樫丘へ向かった。

 

これまでガラガラの印象であったバスは、この日そこそこの乗客であった。行楽シーズンということもあり。皆、私と同様に、秋を探しに来たのだろうそうだろう。

知らんけど。

 

今日も野鳥と出会えるだろうか。

とりあえず前に来た時、メジロの群れと道案内をしてくれたジョウビタキに出会ったトコへ向かう。

 

しかし、そこに鳥の姿は見えなかった。

 

林の中を歩いているので、そこいらじゅうから鳥のさえずりは聞こえてくる。聞こえてくるけれどイマイチ何処にいるのかわからないのだ。

 

しかたないので、川原展望台の方を目指す。前は甘樫丘展望台にも立ち寄って帰ってきたが。今回は川原展望台から反対側の道をぐるりと回って入り口へ戻ることに決めていた。

 

川原展望台と甘樫丘展望台との分かれ道からしばらく歩いて行くと、野鳥の群れに出会えたのである。

 

ヨシ!

ヤッタ!

フィーバータイム到来である。

 

まだまだ野鳥に興味を持ち、撮り始めて間もない、言わばヒヨッコの私は、ここで写真を撮っている間、ずっとジョウビタキの群れだと思っていた。

後に座って落ち着いてキッチリとGoogleレンズ先生で確認し、バッチリハッキリと私が間違っていることを知る。

 

この鳥はヤマガラなのだ。

 

人間、誰しも間違いやミスはしてしまうものである。

肝心なのはその後。

間違いは正し、いかにすみやかにミスをカバーしていくかで、幸も不幸も決まるのだ。

間違いを恥じ、うなだれている場合ではないのである。

 

ということで、フィーバータイムで撮ったヤマガラの写真をご覧いただくとしよう。

 

5・6羽の群れだったように思ったがどうだったろうか?

あちこち丁稚ってな感じで、チョロチョロと飛びかっていたので、カメラを向けて探すのが大変であった。なんかコツでもあるのだろうか?馴れるしかないのか?

 

ずっとそこいら辺で飛び交ってくれていたヤマガラ達。

どういうわけか徐々に私との距離が詰まって来る。

きっと私の人相に似合わない、良いお人柄を感じ取ってくれているにちがいない。私からオーラのように出ているであろう優しさが、ヤマガラの警戒心をといたにちがいないことはないのだろう。そうだろう。

きっと、たまたまである。

 

私が夢中でシャッターを切っていた時。

私のオーラが引き寄せたのか。散歩中であろうおばさんが「イイ写真、撮れますかぁ」と声をかけてきた。どうせなら若くてかわいい娘から声をかけられたいものであるが。私のオーラ力は、若い人には感じられないらしい。特に女性には。

おかげで生涯独身になりそうである。

泣いていいですか。

 

でも、いいさ。

こうしてヤマガラが、少しでも寄って来てくれるならそれで…。

それだけでも…。

もう一度、泣いていいですか。

 

食事に夢中で、私の存在に気が付いてないのだろうか?

本当にたくさんの写真を撮らせてくれたヤマガラ達。

年甲斐もなく、うれしいやらウキウキするはで、ココロの中は大フィーバー。

 

なんと!

この群れの中には、メジロもいたのだ。

ただキチンと撮れたのはこの1枚のみ。

ああ、なんてかわいいんだ。

泣いていいですか。

 

こうして、フィーバータイムは10分ほど続き終了。

楽しいひと時だったのだ。

 

私は大満足な気分で、川原展望台へ歩みを進めていったのであった。

コツコツコツという音を耳にしながら。

 

つづく。