阪神タイガース優勝を願うため、
ココへ来る衆生は私だけではあるまい。
私のゴォウルデンウィ~クの連休は三日間。
その初日である5月3日は、お日柄も良く、お出かけにはもってこい!
これまでの人生で、あまり乗ってこなかった電車沿線ということもあって、穏やかな精神が売りである私も、しょうしょう道中ぎこちなく、あっちかな?こっちかな?アッ美人だ!という具合で、いつもとちょっと違う心持ちだったのだ。
電車乗り換えの際も、待つホームを間違っていた。
間違っていたのは、私だけでなく、ベンチにダンディに腰かけている際、高齢の男女の方もやって来てやはりダンディに腰かけて電車を待っていた。
すると線路を2本挟んだ前のホームに電車がやって来てしばらくすると、その電車の可愛らしい車掌さんが、高齢男女に声をかけてきた。ダンディに座っているはずの私ではなく、ダンディに座っていたおばさんに声をかけてきたのだ。
「信貴山口へいかれるんですよね」という様な事を言っていた。
もちろんダンディ3人衆は、まさしく信貴山口駅へ行きたくて電車を待っているのだ。きちんと看板を見て確認をし、今、まさに、ダンディに待っていたのである。
おばさんがそうだと答えると、車掌さんはかわいい声で言う。
「では、この電車がそうなんです。そちらには来ません」的なことを述べ。ついで慌てなくても大丈夫なのでこちらへどうぞ的なことを言っていた。
そのやりとを、横目でジットリ見ながら、ダンディに事の事実を知る。
そして、高齢男女組が動き出すのが早いか、私が華麗なステップが先か、というような感じでそそくさと移動開始。
間違っていたことの動揺を微塵も見せない強靭なハートの持ち主であるが、前のホームで同じ電車を待っていた人たちが、駅の一番端のホームにダンディに腰かけている3人の人間を見てどう思っていたのかと考えると、さすがにいたたまれずそそくさと移動するのみなのである。
無事に電車を乗り継ぎ。ケーブルカー、バスと乗り継いで目的地に到着するのであった。
つづく