甘樫丘にあるという。
川原展望台および甘樫丘展望台をめざして!
テクテク!
歩きなれしているであろう私は、舗装された平らな道ならば、苦を感じることなくテクテクと歩いて行ける。
が、
しかし、
舗装されていない山道、とくに坂道となれば、少々ドライでクールなポーカーヒェイスの私なれど、ハァハァと息を荒げ、時折ふぅ~っと艶っぽい(であろう)吐息をはきながら、表情をゆがめつつ歩くこととなは必然である。
でも、
ココ、
甘樫丘では気楽にテクテク歩くことができた。
朝9時前頃と言うこともあってか。
人も少なく。この公園配を管理してそうな人たちや、散歩に来ているであろうご近所様らしき軽装な人と、点々とたまにすれ違うぐらいだったのだ。ちなみに若い人とはひとりもすれ違わなかった。若い人はこういうトコロに興味がないのかもしれない。
私がそうであったように。
目先の欲に、かかりっきりだった我が人生。
道が整備されているとはいえ。
やはり山の中ってことで。暖かいシーズンでは、スズメバチやマムシに気をつけねばならないようである。
そうかなるほど!
夏場に来るときは、本物クリソツ・オニヤンマ君キーホルダーを用意せねばなるまい。
蜂が怖くて仕方がない私は、スズメバチのあの威圧的な羽音を聞いただけでも、ココロの余裕がなくなりオロオロするばかりなのだ。羽音とともにカチッカチッって警戒音を発していたら。スズメバチのすが近いかもしれないので、ふだんクールでドライでダンディな私も、キャーーっとかわいい声を出しながら足早に逃げる。ちなみに私は若かりし頃(今も若いけどね)短距離走には少々自信がある。逃げ足となればさらに通常の1.5倍なのだ。小柄でストロークが短い分を、上半身の筋肉と足の回転力でカバー。あまりの足の回転の速さに残像が見えるほどであったと思われる。パタリロのゴキブリ走法みたいなものだと思っていただいて差しさわりはないだろう。
…。
あれ?
何の話?
そうそう甘樫丘での話だった。
ま、この時は冬場であるため。スズメバチやマムシに警戒せずにゆっくり歩けたのだ。
しばらく歩いていると。
私の前を歩く一羽の小鳥。
これはもう写真を撮らねばならぬと、スッとカメラを構え、300ミリ(450ミリ換算)めいいっぱいでも、小鳥ゆえに小さい。日の丸弁当のごとくである。
そんなの嫌なので。
私は近づこうと一歩前へ。
すると小鳥もチョコチョコチョコチョコってな感じで離れる。
飛んで逃げるそぶりはないので、
私は近づこうとなんとなく一歩前へ。
すると小鳥もチョコチョコピョンチョコチョコってな感じで離れる。
幸いにして、小鳥が進む方向は私が今、まさに行かんとする方なので、私はまた一歩前へ詰めるも、小鳥はまた離れていく。
そんな攻防を数分間繰り返した結果。諦めて撮って、トリミングしたのがさっきのしゃしんである。
この小鳥の名を知らない私は、カメラを持ち歩くようになって、たまに撮るもんないからとりあえず野鳥を撮ったりするようになり。なんていう種類の鳥か調べるべく、ご購入した、わざわざ書店へ出向いてご購入された野鳥図鑑。最近街の書店が閉店しまくって、本を買おうと思ったら繁華街のデカイチェーン店まで行かねばならない。悲しい。
野鳥図鑑を買ってみたものの。
結局どのような種類の鳥なのかわからないということが多い。
なので、この記事を読んでくださった方、各々調べていただきたい。
このブログでは、絶妙な距離感でそこにいるこの小鳥の名を、トオイシンセキと名付けるのだ。
このトオイシンセキは、お腹の部分の茶色がとてもキレイであった。
私の前方の道をピョンピョンしていたトオイシンセキは、近くの木に。
私はゆ~っくりソロ~リソロリと近づいて、撮った写真がこれである。
当然のごとく。トリミングしている。
距離的には本当にソコ!
すぐソコ!
ソコにトオイシンセキがいるのに、撮ってみると、やっぱりメインの被写体としては、小さく撮れてしまう。小鳥なのだから。これはこれでイイんじゃね。
とは、ならないのが撮っている側の気持ちである。
私はトオイシンセキに別れを告げ。
テクテクと先へ進んだのであった。
つづく