稲渕棚田にて
飛鳥駅からシャトルバスに乗り込んだ私。
乗車料金がいるものと思っていたら。なんとこの直通バスは無料であった。
うん。
なるほど。
明日香村の人たちの、このまつりに対する気合をすごく感じた気がする。
本来ならば歩いて行きたいところであるが。
行きだけでもバスを利用させていただく。体力の温存、そしてバスの中から道を覚える作戦も兼ねているのだ。
とにかく、
無料バス!万歳!彼岸花まつり!ワッショイ!なのだ。
どいういうこと?って思ってはい行けないのである。
考えるな!感じるのだ!
バスの中から見える田んぼのあぜ道には、先週来た時よりも彼岸花が多めに咲いているように感じられた。これはもう予想通り。
私は前の晩。稲渕棚田ってトコは、メチャンコ彼岸花が咲いているのだろうと考えると、ウキウキワクワクしてしまい。遠足の前の日の小学生のように、なかなか興奮して寝付けないでいた。この歳でまったく大人げない話である。
が、
彼岸花が辺り一面に広がっているのを、目前にした時のことを想像したら。ワクワクがおさまらないのも致し方ないのだ。
そして、道すがら、流れゆくあぜ道の咲き誇る彼岸花。期待は膨らむばかりである。
10分15分ぐらい乗ってたろうか?
思いのほか早く、稲渕棚田に到着した。
バスの運転手さんに感謝を述べ、バスを降りる。私は普段、無口な方であるのだが。こういう時には、キチンとありがとうと言えるぐらいの器量はある。無料だったからありがとうということではない。例え無料でなかろうが、ありがとうと言っていたことだろう。
なぜなら。
そう。
私は。
ジェントルマンだからだ。
紳士的に振る舞うことを、常にココロに思っているわけではない。素で行動していることが紳士的な行動になってしまう。つまり私は天然のジェントルマンであり。保存料無添加の真のジェントルマンなのだ。
ということでジェントルかがやんは、一番前の座席に陣取っていたにもかかわらず。他の乗客に先を譲り、一番最後のオオトリでニヒルに運転手に礼を述べバスを降りた。
降りてからドコに行っていいのかわからなくて、一瞬、ホゲ~っとしたジェントルかがやんであるが、先にバスを降りた人たちの後を、道に迷ってませんよ感を出すことを忘れずに追ったのであった。ここらへん。ぬかりがない。姑息なジェントルかがやんである。
っと、話が長くなりそうなので、続きはまた。
おわり