これは!!新種か?
トカゲである。
私でもひと目で認識できる。
ただしっぽが鮮やかなブルーなのは、見たことがなかったのだ。
カメラを所持し、いつもどおり自転車でウロウロしていた。
パッと見、それは不審者のそれと思われても仕方ない。だって小柄のおっさんがキョロキョロしながらウロウロしているのだから。
お願いだから。通報だけはしないでいただきたいものである。
河川敷を自転車で移動中。前輪あたりで青いヒモらしいものが、ササッと草むらの方へ。
私はゴミかなんかだと思ったけれど。
どうも生物的は動きであったのではなかろうか?と、しばらく自転車をチンタラこぎ、ニヒルな表情をしながら、移動しつつ思案した結果。
戻って確認してみましょうということになったので、華麗にUターン。
普段から自転車で通勤している私は、かなりの自転車乗りであるので、Uターンはどうしても華麗になってしまうのである。ただ不審者感はぬぐえない。お願いだから通報だけはしないでほしい。
戻って草むらをよく見てみると。青い尻尾のトカゲがいた。
その尻尾の青たるや。とても鮮やかで綺麗な碧さである。
私はすぐさまカバンからカメラを取り出し。シャッターをきりまくった。
捕まえようということはしない。だって鮮やかな色の生物って、大概毒を持っているではないか。所詮はトカゲであろうが油断はならないのだ。
あらかた写真を撮り終えた私は、大発見かもと思いながらニンマリとほほ笑む。そして自転車にまたがって草むら沿いを、またチンタラ移動していると。いたるところで碧い尻尾のトカゲの姿を見受けられた。
普段気にかけてないと気付かないことって多いのかもしれない。
にしても、新種がこんなにたくさんいるとは驚きである。
ということで、
家に帰って、『碧い尻尾のトカゲ』でネット検索をかけてみる。
そしたらたくさんの検索結果が。
どうやらこのトカゲ。
ただの幼少期らしい…。
ということがわかった。
な~んや。
おわり