アオサギがいたので、カメラを向ける。
ソロリソロリと歩いていたが、急に首をすくめ一点を見つめて立ち止まる。
おおっ、
何だか今にも狩りをしそうな雰囲気。
私は今か今かとその瞬間を待ちわびて、まだか!まだか!とココロが焦れる。
長~い長~~い沈黙。
そして、
このアオサギはついに狩りをすることはなかったのである。
なんでやねん…。
何処でもよく見かけるものだから。
ついつい写真を撮らずに素通りしてしまうことも度々。
でもたまに、存在感をありありと見せつけて、撮らんかいと言っているようでもあるので、こうして撮ることもある。
そんなある日の日曜日。
いつもの水場沿いを歩いていると、鳥の姿が見えたので、またサギだろうと。
あれ?
なんか違う?
アオサギにしては小さいし、首もなんか短いし、頭の後ろのピンと伸びた白い羽がえらい強調されている。
サギっぽいのはぽいのだが、なんか今まで見てきたサギとは違うのだ。
で、
なんで内股?
私はすぐさまカメラを向けて激写に次ぐ激写、そして後の観察をしてみる。
私に気が付いていないのか逃げるそぶりはなかったので、随分観察する時間を得られた。
が、
ほとんど動かない。
ので、私はちょいと距離を縮めることとした。
そしてたら逃げた。
スーーっと飛んで木の枝に陣取る。
私は撮った写真をスマホに転送し、Googleレンズ先生にすぐさま質問。
得られた答えは、ゴイサギという野鳥らしいということであった。
なるほどやはりアオサギではなかったのか。
ゴイサギ。
ゴイサギ。
ゴイ…。
と、
次に頭に浮かんできたのは…。
「ゴイゴイスー!」というフレーズ。
ま、
そのことは置いておいて。
私は野鳥を撮るようになるまで、まったく知識がなかった。
知識がないながらも、サギという鳥がいることは知っていた。
子供の頃に観た、銀河鉄道の夜のワンシーンで、サギを捕まえてるトコがあったからだ。この世のサギとはまた違うけども…。
アオサギやこの写真のコサギは、よく見かけていたけれど、ゴイサギと言うのは初めて出会ったサギである。
まぁ、何の興味もない時に観ていて、記憶にないだけかもしれないけれど…。
たまたまここへやって来たのか?
それとも私が見つけきらなかっただけなのかわからない。
この日。
これをきっかけに、今後は頻繁に出会えたらいいなと思う。
で、
ゴイサギに出会ってすぐ後に、枝に留まるコサギらしき野鳥がいたのだけど。
白鷺という名にふさわしい白さで、そこにずっとずっと、高い木の枝に止まっていた。
なんかカッコよかったのだ。
おわり