2025年 元日、大泉緑地公園にて。
今年の一発目は、日頃お世話になっているメジロ。
何の実だか知らないけれど、一生懸命に食べているご様子。
おいしそうで楽しそうに見えるので微笑ましいのだ。
と、
思っていたら…。
実を飲み込んでいる時のほんの一瞬。
喉のつかえで苦しんでいるかのような姿を目に…。
メジロは事の時、頭の間かで生まれてからこれまでの回想を見ていたかもしれない。
いつもとは違う鳴き声。
「あ~~~~っ、ぐぅぇぇぇぇ!」って聞こえてきそうな感じである。
そして、
その近くでまた違うメジロが…。
先ほどのメジロよりも、大きめな実を飲み込もうとしていたのである。
見た感じ明らかに口よりも実の方が大きいように思えるのだか。
ちょっと躊躇してしまったのか。
ココロの準備をするために間を開けるメジロ。
そういえば思い出す、おさない子供の頃を。
幼馴染みと外で一緒に遊んでいるた。
ある時急に、そこら辺に落ちている小さな石ころ。正露丸より小さかったかなぁ。って、
今の子供は正露丸ってしっているのだろうか?
ってか、
正露丸ってまだ販売してますか?
そういやぁ、テレビCМも見なくなったけど。
ま、
それは置いといて。
幼馴染みが、ちいさなちいさな米粒ほどの石ころをつまみ言うのである。
「オレ、これ食べれるねん」
もちろん私や他の幼馴染みは、少し躊躇しつつ驚く。
そして皆の眼は、石をつまんで口へ持って行こうとする幼馴染みに注目した。
一瞬、このメジロのように躊躇する仕草をみせる。
見栄っ張りなところもあるが、元来この幼馴染みは気が小さいのだ。
私的には、そんなゴミも同然のモンを食わんでもええがなと思っていた。なんなら食わないでくれと思っていた。
皆が見つめる中、気持ちを立て直した幼馴染みは覚悟を決める。
もう引くに引けないのだ。
メジロは思い切って、口よりも大きそうな実を飲み込もうとする。
幼馴染みも、自ら呼び込んだ恐怖を避けるかのごとく、目を閉じながら口元へ。
さぁ、いった!
アレ?
なかなか入っていかないけど…。
一旦、ちょっと身をもどしつつ。
私の方を見て、この実はデカイわぁ~ってアピールしているように見えるメジロ。
実の向きを変えたのか?
気を取り直して、一気にいった!
ああっ!喉で引っ掛かってるけどもぉ!
上も向いて、必死に奥へ送り込もうとするメジロ。
幼馴染みも、エイッッと小石を口に入れると、
とても、
とても、
とても酸っぱそうな顔をしつつ、目を閉じたまま必死に飲み込もうとしていた。
どうだろうこのメジロの勝ち誇ったような態度。
どうだ凄いだろと言わんばかりである。
石を食べられるという幼馴染みも、時間を少々要したが、何とかやっとこさ飲み込んだらしく。
「ホラ!口の中に残ってないやろ」と言いつつ、口を大きく上げて私たちに見せてくれる。
このメジロのように、勝ち誇ったような振る舞いで。
ただ、見ていた幼馴染みたちは私も含め、歓声を上げることはなかった。
それよりも、あんな小さな石を飲み込むのに、躊躇しすぎだという思いの方が強かったし、それがどうしたという感じになっていた。
そしてその直後。
何事もなかったかのように、皆で普通に遊んだのであった。
この頃って、そういうゴミみたいなのを食べられるってのが、流行ってたろうか?この石食い幼馴染みは、このネタをどこから仕入れてきたのか?
昭和の子供である。
こんなことがあっても不思議はないのだ。
ジャングルジムのてっぺんから飛び降りるっていうのもあったなぁ。
私はてっぺんからは無理だったけれど、それなりの高さから飛び降りたような気がする。
度胸試しみたいなものだったのかな。
そんな遊びがたくさんあった。
このメジロ達も、食事と称して、度胸試しをしているのかもしれない。
俺はこれだけ大きい実を飲み込めるのだと…。
何が面白いのかと、今になってみれば思うけれど、その時はきっと面白かったのだ。
飲み込むと言えば。
この正月の間も、よく救急車が走るのを耳にします。
餅がのどに突っかかってしまった人もいるやもしれません。
そういう方が多くいるということも、聞いたりするので、笑い事ではない。
どうか皆さん。
お気を付けください。
遅ればせながら。
明けましておめでとうございます。
ふつつかなブログでありますが。
今年もよろしくお願い申し上げます。
おわり