遠くの木のてっぺんで、モズが何やら言っていた。
ソコは明日香村の高松塚地区から少しそれたトコ。
以前にココに来た時に、モズと出会った付近である。
もしかすると、こないだであったモズかいな?
ここいらを縄張りにしているのかも。
私は遠く高いトコにいるモズを撮りつつ、そう思ったのであった。
2024年12月1日の晴れやかな日のことである。
いつでもどこででも、騒がしく飛び回っている印象が強いヒヨドリ。
よく見かけるけれど、なかなか撮れるチャンスは少ないかもしれない。
まだ夜が明けて時間が経っていないなくて、ひんやりとした空気だったけれど、まだトンボが飛んでいた。
この日は、朝晩はそれなりに冷え込むものの、日中は暖かだった。
亀石である。
甘樫丘へ行くつづく道から、ちょっと脇道に入ったら亀石がある。
顔だけを撮ると、カエルに見えなくもない。
けれど、まぎれもない亀石なのだ。
でも、
カメって、
こんな顔してたっけ?
甘樫丘に到着してから。
野鳥が鳴いているのは耳にするも、姿がまったくみあたらない。
だもんで、畝傍山であろう山を撮る。
ところどころ秋らしい色になっているようだけど、まだまだ青々としている畝傍山なのだ。
そして飛鳥寺。
この時季は、なんだかさっぱりとしている飛鳥寺周辺なのだ。
展望台を後にして、来た道と違う道を通って、再び高松塚の方へ向かい、そのまま飛鳥駅へ向かって帰宅することにした。
歩いていると、またカサカサガサガサコツコツと聞こえてくる。
慎重に近づいて辺りを観察していると、メジロが数羽いるのを発見。
だいたいメジロは姿を見せてくれる。
でも、なかなか落ち着いてとどまってくれないし、だいたい茂みの中をチョロチョロしているので、キチンと姿を撮ることが出来ないでいるのだが。
なんとか撮ることができた。
可愛らしく撮れたかなぁ。
で、イカルである。
カサカサガサガサと音をさせていたのは、メジロ達でなくて、イカルたちのようである。ココでもお食事中のようである。
メジロ達のように下まで来てくれないかなと願ったが、私を警戒してか、ずっと高~い上の方にいた。
この日、明日香村にイカルがたくさん飛んで来ていたのだろうか?
この時季には、いるものなのだろうか?
去年は見かけなかったのだけど。
ま、
去年の今頃は、まだ野鳥を撮りだしたばかりの頃だったから。気付いていなかっただけかもしれないけれど。
こういう紅葉してるところに、野鳥がとまってくれればいいのになぁと思う。
いつの日にか必ずそういう写真を撮ってやる。
にしてもちょうど良い陽が射して、キレイに見えるのだ。
もう野鳥はいねぇやと、諦めて甘樫丘を出る。
すると頭上高くに、鳥が飛んでいるのを発見。
もしかして猛禽類!
私はずっと、メジロやシジュウカラなど、可愛らしい小鳥ばかりを撮っているが、本当はタカなどの猛禽類を撮りたいと常々思っているのである。
だって、かっこええではないか。
私もかっこええのを撮てみたいのである。
ま、
野鳥に詳しくない私にとって、タカもハヤブサもトンビもワシも同じに見えて、判別できないのだけれど。
私は上空を飛んでいる野鳥にカメラを向けた。
おや!
これはやはり!!
私はこれまでも、上空を飛んでいる鳥を何度も撮っていた。猛禽類かもしれないと期待して撮っていた。
が、
毎回毎回、なかなかとらえることができない。ファインダー内にとらえたとしても、ピントがまったくあわない。あったためしがないのである。
そして、ピンボケながらもコレまで撮れたのは、猛禽類ではなくすべてカラスであった。
だもんで、今回もカラスだろうなぁ、なんて思って撮ってみたら。
ご覧の通りである。
カラスではないのだ。
やった!やった!やったぞぉ!
でも、
ピンボケやぁ…。
せっかくのチャンスやったのにぃ。
とガックリしていると、電柱のてっぺんに違和感が。
遠目では何なのかわからなかったので、カメラを向けてみた。
アレッ?
アレは…。
瞬時に私の頭の回路がピコピコと動き出し、チンと答えをはじき出す。
タカっぽいね。
一気に興奮する私、慌ててもう一度カメラを向けて観察しつつ、写真を撮った。
やった!撮れた!顔を出したぞ!
Googleレンズ先生によると、これはタカではなくノスリという野鳥らしい。
(どうやら本当はトンビのようである。コメントで教えてくださってありがとうございます)
ノスリ、うん、聞いたことがない。
タカ目タカ科に属するノスリ。
これはもうタカを撮ったと言ってもいいんではないだろうか。
(これはノスリではなく、トンビである鳶なのだ。でも、ま、トビもタカ目タカ科のようなので、タカを撮れたということでもええのかなぁ)
ようやく私もタカを撮れたのである。
うれしい。
超うれしい。
にしても、
この写真に、ノスリ(正しくはトンビ)以外に写っている野鳥にお気づきだろうか。
そう、モズである。
モズがノスリ(トンビだよ)の近くにいるのだ。
私の浅い考えだと、そんなに近くにいたらノスリ(否、本当はトンビ)に狙われて、食べられてしまうのではないかと、観てて思っていた。
が、
なんと!
モズの方が、ノスリ(だからトンビだってば)に攻撃を繰り返し行っていたのである。
そうかぁ。モズって肉食っていうから。モズはノスリ(トンビだわさ)を食べようと思っているのかな?
と、普段のおちゃめな私ならばそう考えるやもしれない。
が、
この日の私は調子がイイ感じであり。
きっとちかくにモズの巣があり。ノスリ(トビが正解!)に近づけさせないよう攻撃しているに違いない。巣には子供たちがいるに違いなく。子供を守っているのだと考えた。
しばらくすると、攻撃を受けている割にノーダメージのノスリ(本当は鳶である)は、どこかへど飛んで行ったようである。
もっと近くで撮ろうと試みるも。
トンビがとまっている電柱は、私有地らしいトコの道にあり。私有地にズケズケと歩いて近寄るのは気が引ける。
と、
ウロウロしているうちに、トビはいなくなっていたのだ。
モズの勝利である。
モズも小さいのにやるもんだ。
こうしてこの日は、猛禽類も撮れたし、神々しい景色も観れたので、気持ちよく帰宅するのであった。
明日香村いいとこ一度はおいで。
おわり
追伸、
この記事には、ノスリの写真は1枚も載せておりません。
間違ってて申し訳ないです。
でへへ。
おわりのおわり