2024年12月1日。
時刻は7時20分ぐらいだったか。
私は近鉄の飛鳥駅に降り立っていた。
目的はもちろん野鳥を撮るためである。
駅には、観光に来たのであろう男性と、部活にでも向かうのであろう男女の高校生がふたり。時間はまったりと流れていた。
これまで明日香村での野鳥撮影と言えば、前回は高松塚地区へ行ったけれど、過去ほぼ甘樫丘へおもむき、グルっと周って、サクッと帰宅していた。
で、
今回は飛鳥駅まで電車Go!
んで、住宅街を歩いて、国営飛鳥歴史公園館の裏側から高松塚地区へ進行。高松塚地区をグルっと周って後、亀石前付近を通って甘樫丘へ行こうではないかという作戦である。
朝早く来てそんだけ歩けばたくさん野鳥を撮れるだろう。
早起きは三文の得というではないか。きっと何かしらお得なことが起こるに違いないのである。
ということで、この日、朝4時前に起床。
シッカリ朝食をとり。
身支度をこじんまりと整え。
早朝と言えど、まだ辺りは暗いなか。
意気揚々と家を出たのであった。
朝の6時ちょい過ぎの電車なら空いているだろうという思いとは裏腹に、やって来た電車には人がたくさんご乗車中であった。
うげぇ。
座るトコがない。
ゆっくり座って飛鳥まで行くつもりだったので、計算外であったが、3つ駅に停車すると席が空き、ゆったりと座ることが出来た。
日曜日のまだ暗い早朝。
まだ寝ている人も多い時刻。
仕事なのかなんなのか?
多くの人が移動しているもんである。
ご苦労様なのだ。
お天道様が顔を出し、世界が明るくなり始め、空が青くなった頃。
51歳独身、趣味は映画鑑賞で、こないだ室井慎次・生き続ける者を観てきて、世間でのというかネットでの評価はイマイチのようであるけれど、私は結構楽しめたし、ブルーレイ化されたらご購入決定だと考えている男が、飛鳥駅へ到着した。
そして駅を降りてすぐにカメラを取り出す。
それは何故か。
言わずもがなソコに鳥がいるからである。
ムクドリなのだ。
駅の電線になんかいるなと、カメラを向けると、ムクドリだった。
ムクドリならば、ココまで来なくても、家の近所で撮れるのだけれど、ま、いいのである。
私は出したカメラをまたしまうのも面倒なので、そのままカメラを持ったまま、街中を移動することにする。
天気は快晴だし、何処に野鳥が現れてもおかしくない。
ということで、キョロキョロしながら街中を歩く。
不審者にだけは間違わないでくれと祈るばかりである。
住宅街の用水路沿いに歩いていると、ヒヨドリらしき鳥がいた。
撮ってる時には、何も感じなかったけれど、撮れた写真を見て、なんか作り物、鉄製の置物のようなヒヨドリであった。
ヒヨドリであってるかな?
その後、
ふと電柱の上の方を見てみると小鳥が!
あ!ジョウビタキの雄!
ジョビ雄くんなのだ!
メスは大泉緑地公園で見かけたので、オスとも出会えないものかと思っていたのである。私とジョウビタキの最初の出会いは、明日香村の甘樫丘だったので、こっちへ来たら会えるかなと思っていたのだ。
出会えてよかった。
コレは幸先が良いぞと思ったけれど、ジョウビタキと出会えたのは、この1回だけなのであった。
まだまだ明日香村での野鳥撮影はつづく。