西円堂の方から、西院伽藍を望む。
五重塔が早くこっちへ来いといざなう。
それでは参りましょう。
ということで法隆寺へ行った時の話のつづきである。
『文化財をたいせつに らく書きはやめましょう』と書かれている札。
年季が入った塀のいたるところに、この札がさがっていた。
けれど…。
わかりづらいやもしれないが。
塀に落書きの跡があった。
それも札があるトコからそう離れていない場所にである。
相合い傘。
どういういきさつで、ココに相合い傘なのか?
私はなんとなくわかる。
悪ふざけであり、落書きした本人もなんで書いたのか理由はないのだ。
若気の至りなのか?
ええ歳こいた大人だったとしたら、世も末である。
落書きを見て、ガッカリした気持ちになった私は、ふと足元を見る。
私の足。
なんてひ弱な足なのだろう。
そして、
オレンジ色のニューバランス履いているおっさんってどうなん?
ありやな。
否、
アリであってほしい。
え!
人による?
でもオレンジ色も好きなんだもの仕方ない。
そう言い聞かせつつ。私は西院伽藍入口へ。
ちなみに普段使いの小さめのショルダーバックもオレンジ色だったりする。
中門がある左側から中へ入ることが出来て、入ってすぐ正面に受付がある。ソコにて拝観料を払い、進んで行くと係りの人がいて、チケットを見せ、晴れてご入場となる。
このチケットは、西院伽藍の他に、大宝蔵院と夢殿も観れるのでキチンと持っておこう。拝観料は、えーと、うーんと、忘れてしもうたとです。
ちょっと高めの設定だったろうか?
否、そうでもないか。
きっとお求めやすい拝観料だった気がする。
で、
いよいよ!
ダダ~んと五重塔である。
四方の入り口から中へ入ることはできないが、見ることが出来る。何があるのかは、行ってみてからのお楽しみなのだ。
ほとんどの人が中を見てくのは当たり前なんだけど、人を写りこまぬようにココロ掛けているので、いなくなるのを待ちながら撮って周った。
この時は、まばらに人がいる感じで、少し待てば回廊もこんな感じに撮れるのだ。
長~い通路のように見える不思議。
実際はそうでもなかったりする。
大講堂。
ご本尊の薬師三尊像がいらっしゃる。
金堂と五重塔のツーショット。
ここいらあたりから。人が増え始めるも、なんとかハッキリと写りこまぬように撮ることが出来たのだ。よかったよかった。金堂は中に入ってグルっと見ることが出来る。年季が入った仏像が並ぶ。
五重塔の影を撮ったりもして、西院伽藍を堪能。
ビバ!五重塔である。
手すりだって撮ってしまう。
なんとなく撮ったのだけれど、よくよくみると年季鈴々である。
どれだけの人がこの手すりに手をかけたのかと思う。
こういうは知らなんかも、きっと年代物なのだろう。
知らんけど。
ということで、人が増え始めたので先へ進むのであった。
この時はまだ、法隆寺をなめていた。
つづく。