着いて早々に姿を見せてくれたホオジロ。
私の住む地域ではまず見かけることのない野鳥である。
コレは幸先が良いぞとニンマリとする51歳なのであった。
2024年11月10日。
数日前までは雨が降る予報だった。
が、
良い天気となり。
私は明日香村へまたやって来ていた。
今回の目的は野鳥撮影。
まだ見ぬ野鳥との出会いや、面白い場面との遭遇に期待。
私がまだ子供であるなら、ウキウキのワクワクで飛び跳ねながら移動するところであるけれど、もう51歳なので普通に歩いてきた。
今回の目的地は、飛鳥歴史公園の高松塚古墳がある地域。数回ほど甘樫丘地区へは行ったことがあったのだけれど、他のトコも見てみようとやって来たのだ。
午前8時半過ぎ頃に到着し、カメラをリュックから取り出してすぐ、鳥がスーッと近くに飛んでくるのを見かけ、すぐさまレンズを向けた。
ホオジロだ!
私は早く撮りたいという、逸る気持ちを抑えながら、シッカリとピントをあわせる。
ホオジロから私は丸見えである。身を隠すトコもなく、そのままジワリジワリト距離を縮めるも、ホオジロはピョンピョンと茂みの中へ中へと入っていった。
もっとじっくりと撮りたかったけれど、あまりしつこくするのもホオジロのストレスになりかねないので、ココはひきさがることにした。
早速ホオジロに会うとは、幸先がイイと思った。
が、
見かけるのはヒヨドリばかり。ヒヨドリたちは元気いっぱいにアチコチで飛び交っていた。
雰囲気はイイ。
メジロの鳴き声も聞こえてくる。
きっとメジロの群れと出会えるはずだ。
そう思いながらキョロキョロしながら歩く。
とりあえず大空を飛ぶ鉄の鳥を撮る。
よく飛行機を見かけた。
ここいら上空は航路になっているようである。
私は旅に出る際に、飛行機は利用しない。
ほとんど電車か船の旅なのだ。
それは何故か?
果てしのない大空を飛ぶということが不安で仕方ないからである。
夢の中でも、たまに空を飛ぶ夢を見ることがあったけれど、徐々に段段と高度が上がっていくと、空を飛んでる爽快感よりも、急に落ちたらどうしようという不安がココロを占めてくる。だいたいどうして飛んでいるのかもしれないのだ。急に落ちても不思議ではない。
ちなみに私がパーマンセットを装備して飛んでた夢は、なぜかしら顔の半分を覆い隠すはずのヘルメットが急に縮んで、おでこ辺りまでしかかぶれなくなり、一生懸命にキチンと装着しようそうしようと悪戦苦闘するも、結局かぶれなくて徐々に地面すれすれを飛んで、ホバー走行のような感じで飛んでいた。
我ながら愉快な夢である。
そうこうしているうちに、ようやくメジロの群れと遭遇する。
この日野鳥の群れに遭遇したのはこれが最初で最後であった。
今回出会ったメジロの群れは、いつにもましてちょこまかと動きまくる。色的には量産型なのだけれど、普段見ているメジロ達よりも3倍ほど早くちょこまかちょこまかと動いている。
ファインダーを覗いて動きを追っているうちに、一羽のメジロの色が、赤く…見え…てくる……はずはない。
そうこうしているうちに、メジロの群れに、違う野鳥の群れがやってきた。
私は身をかがめ、ばれぬように、何がやって来たのか確認する。
エナガの群れだ!
こないだ大泉緑地でようやくシッカリと出会えることが出来たエナガ。
もっと写真を撮りたいと思っているのだけれど、その後なかなか会えずにいた。
が、
ココで出会うとは、感激なのだぁ!
気付かれないように、かがんで撮影。
草葉の陰からしばし眺める。
名前の通りに、尻尾が長い。
エナガを堪能できた。
もっと見ていたかったけれど、藪の方へ移動して飛んでったのだ。
シッカリ見れて、本当に良かった。
シジュウカラの姿も確認!
ドコに行っても姿を見せてくれるシジュウカラであるが。明日香村で見かけたのは初めてである。ここいらにはいないのかなぁと思っていたが。やっぱりいたのだ。
その後。
エナガが見れて満足しつつ歩いていたら。
スーッと飛んで来て近くの枝にとまる野鳥がいた。
モズであった。
モズと出会うのも久しぶりである。
なかなか出会うことがないので、ラッキーであった。
芝生の広場があるのだけれど。
そこでハクセキレイがチョンチョン歩いてて。
写真を撮ってたら鳴きだした。
誰かを呼んでいるみたいやなと思っていたら。
連れがやってきた。
ツーショットも狙って撮ってみたけど。
両方にピントを合わせることが出来てなくって、結局ピンの写真しか手元にない。
しばらくイチャイチャし、仲睦まじい様子を、独身で彼女のいない51歳の私に見せつけるだけ見せつけ、どこかへ飛んで行った。
今回チャンスの少ない撮影となったけれど、エナガを長い時間見れたのはよかったのだ。
まだまだこの辺にはまだ見ぬ野鳥がいるようなので、また来ようと思うのであった。
おわり